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by oki-ngo2
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演劇と教育

 沖縄市という町は私が生まれ育った場所で、基地があり、その関係でいろいろな国籍溢れるチャンプルーな町とよく言われる。
 お酒の匂い、ロックを始めとするいろんな音の聞こえる町というかんじだろうか。この町を離れてだいぶ経つが、やっぱり好きで私の居場所の一つのような気がする。最近、近隣の北谷、うるま市に大型スーパーが出来た影響で、町に活気がなくなりつつあるが、「キジムナーフェスタ」は面白い。あの小さな町がさらに多国籍で、多くのボランティアが溢れ、それを楽しみにしている子どもから大人まで、凄いですね、脱帽です!

↓キジムナー(沖縄の伝説によく出てくる″いたずらもの″)演劇と教育_b0080757_11154812.jpg
キジムナーフェスタとは:今年も国際児童・青少年演劇フェスティバルおきなわ“キジムナーフェスタ”の夏がやって来ます。

 戦後60年目の2005年に本格的にスタートし三年目を数える今年も、世界各国、各地から子どものための演劇活動をされているパフォーマンスアーティスト、ディレクター、プロデューサーなどが沖縄市にやって来ます。(フェスタHPより)

 世界各国、アジア、中東、欧米、日本からこの小さな町に演劇人がやってくる。紛争・平和、社会に対するアンチテーゼがテーマとして取り上げられていて、言葉もほんとチャンプルーなのですが、パフォーマンスなので心がワクワクしてくるし、悲しさもこみ上げてくるしで、感動をもらえた。
 この時期ものすごく忙しくて中々時間を見つけるのが大変なのですが、仕事におわれるだけではなく、何か新しいものみたいな~と思い、仕事の抜け出し(後で残業する羽目になりましたけど・・・)シンポジウム「児童青少年演劇と教育~子どもたちに演劇との出会いを」と、ヨルダン国の演劇「三匹の猫」を観に行ってきました。

シンポジウムは・・・
「親による虐待」「子どもどうしの殺傷」「子どもによる親・家族に対する暴力」「引きこもり」など、子どもたちをめぐるさまざまな課題に直面する現代社会。いま、子どもたちが演劇と出会う意味は何か。各国の児童青少年演劇分野の代表とともに議論します(パンフより掲載)

感想(雑感ですね!)
印象深かった韓国・米国より~
 米国、韓国、ロシア、イギリスという地域の現在の教育事情を話していました。
・韓国は日本の教育システムを導入し、例にもれずいじめ、学歴社会、夢をもてない若者像も一緒だという報告でした。韓流ブームは何故起ったのか、私は日本の女性人(の買いあさり?)によって作られたのかなと単純に思っていたのですが、ある種トップダウンの政策が功を奏したようです。人材や文化の国外流失を避けるため、映画・劇の業界で韓国独自の取り組みが現在に繋がっていること、なるほどなと思いました。
・米国も教育の民営化が進み、ますます広がる教育格差があるけれども、先だっての中間選挙やイラク戦への疑問を投げかける人が増える中、教育の再構築を試みている事をあげていました。米国の方のプレゼンテーションの前に、まず大きな謝罪から始まったことが印象的でした。個であると同時に、国というアイデンティを持つ意味を感じた気がします。

 仕事柄人が集まる場面があると、ワークショップ形式で進めている。ワークショップの背景はそもそも演劇から学んだものであるように、たくさんの学ぶべき要素があった。沖縄も戦後の復興の際に、人々の心を癒してくれたのがサンシンの音色であり、多くの村々にあった村芝居であった。
 私が現在仕事でやっているのは、話し合いばかりを重視している感も否めない。歌う、感じる、演じる、踊る、それを通した時間を少し考えてみたいな・・・。(玉・直)
by oki-ngo2 | 2007-07-28 11:09 | その他